2009年5月14日木曜日

Chinese Movie 『SHOWER』(邦題:こころの湯)

数少ないけど今まで見たことのある中国映画といえば、ゴーンとドラが鳴り、数千・数万人のエキストラが使われた南京城、万里の長城などの歴史スペクタルな光景や、大荒野を馬で駆け回るなどチンギス・ハン、カンフーに、仙人が住んでそうな桃源郷。(どの映画かだいたい想像がつく?)

そんなイメージを払拭してくれたのが、この中国映画『SHOWER』(邦題:『こころの湯』)。 ああ、やっぱりお国は違えど、親・子・兄弟思い合う気持ちはおなじやねぇ~と、温かい気持ちにさせてくれるファミリーストーリー。

銭湯を営む父、父の職業をちょっと恥じてる兄、知恵遅れだけど一生懸命父を手伝う弟、そしてその銭湯集う客達がくりひげる下町ハートウォーミングドラマ。

都会で働く兄が、知恵遅れの弟が送った絵葉書(父親が横たわっている絵)を受け取って、父親が死んだものをあわてて帰ってくるの。(実際は違うんだけど)

久しぶりの帰郷。銭湯の風呂場のシャワーで済ませようとする息子をみて、掃除も終わって空にした大きな湯船に父がそっとボイラーを焚きお湯を入れてくれる。

お父さんは何も言わないけど“お帰り、よくかえってきたねえ、ゆっくりお湯につかって疲れをとりなさいよ”っていってくれているような感じが伝わるの。

息子が帰ってきてほっと安心したのか父親が寝込むことになり、兄は滞在を延ばし銭湯を手伝ううちに銭湯に愛着が湧いてきたというところ、地域開発の波が銭湯にも押し寄せ…

このお父さん役をやった役者、XZu Xu朱旭(シュイチュウ/チュウ・シュイ?)というらしいけれどすごく味があって気に入った。

色々調べてみたら、NHKドラマ『大地の子』の孤児の義父役をやってて、中国では国宝と言われているくらいの名役者らしい。このNHKドラマ『大地の子』ってのも、機会があったら見てみたい。

ここサンフランシスコでみかける、大陸からきたんだな、ってのが明らかにわかる中国人って、男女問わず道にカーッってつばは吐くし、話し声は怒鳴りあっているで耳障りだし、おばちゃんはゴミ箱をあさって空き缶とかペットボトルとかかき集めてるし、人情とか繊細さなんて持ち合わせていないんだろうな、って思ってた。(すごい偏見?)
でも、こんな映画をつくるなんて、そうでない人たちもいっぱいいるんだろうな。

中国のひとはシャワーにははいっても、湯船にはつからない、と勝手に思い込んでたので、日本みたいな銭湯があることに驚き。お茶のサービス、マッサージ、爪の手入れとかもしれくれて、気持ちよさそう。

映画って、異国の日常文化も垣間見れておもしろい。

もっと色々な映画をみてみたくなりました。





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