最近、苔玉や苔盆栽ってのが流行っているらしいね。
今、小さなもみじを育てていて、いずれ、盆栽鉢に苔や石を一緒に植えたいな~なんて密かに思い描いていて、“苔”がとても気になっているのです。
盆栽といえば、昔、おじいさんが庭でたくさんの盆栽を育てていたけど、その頃は、私もまだ子供だったしそんなに興味もなくて。
水遣りを手伝うくらいでね。
思い出せば、岩に根を這わせたり、枝を針金をかけたり、結構本格的にやっていたんだな、うちのおじいさん。
今となれば、育て方など色々教わっておけばよかったな~と。
庭には、何十という盆栽の鉢のほか、梅の木、小菊、青紫蘇や、ハッカ(ミント)、手作りの温室にはアロエなどが植えられていてね。
年寄りの庭だから、華やかさはないけれど、役に立つ植物がいっぱいだった。
蚊にさされればハッカの葉をよくもんで擦り込んだり、夏は冷麦やそうめんの薬味に青紫蘇の葉や実をとったり、山椒の葉は手のひらでパンパンと叩いてから使うと香りがよくなる、とか、ヤケドにはアロエ etc....
学校で教わったことなんて、ほとんど忘れてしまったというのに、こういうことは今でも憶えているから不思議。
雨どいから雨水を貯めておく水槽には金魚が泳いでいて、その水槽のお水で植木の水遣りをしたり。
水槽に水を貯めておくと、ボウフラが湧いて蚊が発生してしまうので、金魚を入れてたんだね、きっと。
雨水を再利用、今風に言えば“エコ”。
何でも“もったいない”という精神が身について、モノを大事にしてた昔の人の知恵だね~
そうそう、気になりだしたら止まらない“苔”のこと。
京都の有名な“苔寺”とか“苔庭”など、“苔を愛でて鑑賞する”ってのは、日本独特だよね。
国歌にも“苔のむ~す~ま~で~”ってあるもんね。
私も、樹や石に苔が生えてるのを見ると、なぜか“ああ、いいねえ~”と思っちゃうもんね。
青々した緑を見て癒されるのはもちろん、雨の日も、風の日も、そこに何十年、何百年、じっと動かず、そこにずっといたんだな(あったんだな)、と思えるのがいいのかな。
今、日本では、この苔が、ビルの屋上の緑化に、そして、地球温暖化防止・ヒートアイランド現象に効果的と注目を浴びているのだとか。
苔は、自分の重さの20倍もの水分を保つことができるんだって。
苔が持つ根のようなものは、“仮根”と呼ばれ、土、岩などに体を固定させるためのもので、必要な水分は空気中から体全体で吸収して、体内の葉緑体で光合成をおこない養分を補っているのだそう。
土は不要で砂、石、ガラス、コンクリートといった無機質の基板でも育つため、土も手入れも水やりも不要、手軽で簡単、ローメンテナンス。
乾燥に強く、枯死しているように見えても、水分を補給すればたちどころに甦るというのも、日本の気候に合ってるんだろうね。
いくら乾燥に強いといっても、半年以上雨が降らないカリフォルニアでは無理だろうな~、と思ってたら、道端にひっそり生息する苔を発見!
よく注意してみると雑木林の木の枝などにも生えていた。
今まで気にしたことがなかっただけで、苔はずっとそこでひっそりと生えていたんだね。
さっそく、家に持ち帰り、ひっくり返したガラス瓶の中で育ててみることに。
手前のオレンジの実がついた植物は、"Pincushion"という、まさに名前そのまま針山のようなかわいい植物で、鉢から少しばかり分けて、苔と一緒にしてみました。
日本では、“コケサンゴ”と呼ばれているらしいけど、コケの種類ではないんだって。
ガラスの空き瓶と苔、苔と相性のよさそうな草花だけでできあがり。かわいいでしょ?
これが"Pincushion"
4 件のコメント:
本格的な盆栽は難しいけど、苔はいいね。小さな赤い花にも映えるね。でも、日本の苔は持ち込めないよね。そちらからすれば帰化植物ということになるね。そちらのものを捜すしかないね。でもたくさん種類はあるかも。
このピンクッション、日本ではコケサンゴと呼ばれているみたい。コケではないけれど、湿気が大事みたいで、コケとの相性がよいようです。
ガラスの空き瓶の中は適度な湿度も保たれて、コケに根をはやして順調に育ってます。
ピンクッション、ありがとうございました。元気に育っております。が、湿気が大切なんですね。じゃ、霧吹きで「おおきくなれよ〜」なんて言いながらシュッシュって毎日したほうが良さそうですね。ハロウィーンも終わり、飾りのカボチャは全てスープになりました
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