2010年2月11日木曜日

苔玉作りに挑戦

前々からいいな~と思っていた苔玉。
自分でも作ってみたくて、数ヶ月前から、苔玉作りの準備として、まずは苔の収集から始めました。

苔玉と相性のよい、しかもなるべく身近にある、もしくは手軽に手に入る草木を色々調べて、今回は、鉢植えにしていたアジアンタムミツバで苔玉作りに挑戦しました。

アジアンタムは、湿気のある土、日陰が適している、とあったので、苔玉にぴったり。

アジアンタムは、とても繊細な植物で、直射日光や乾燥に弱く、ちょっとでもバランスをくずすと、あっという間に葉が茶色くチリチリになってしまうので、とにかく水を切らさないようにしないといけません。


ミツバは、冷涼な気候での栽培が適しており、湿気の多い土を好むらしいので、これも苔玉にグーです。

ミツバは、お正月のお雑煮用に買ったものを根と茎を少々残しておいて、水挿しして屋外に放っておいたら、葉がモサモサと育ってきたの。

これまでも、台所のシンクの脇なんかでコップに水挿ししてたけど、ここまで育ったことなかったんだよね。
室内だと温かすぎたのかな。
カリフォルニアの冬(寒くても5度くらい)なら屋外でもOKなようです。

どちらも、乾燥に弱い、ということで、乾燥してカラカラになる夏のシーズンが心配ですが。


苔玉の作り方はとっても簡単。

①草木の根を“ケト土”で覆う。
この“ケト土”というのは、水辺の植物が土に堆積されて炭化したもので、粘りが高く、保水力に富んでいる用土。今回は近くの公園の小川、沼地あたりで入手。
このケト土をボール状に丸めて、真ん中あたりに、植物を植え込みます。

②苔で覆っていく。
ハイゴケマットなどがあればいいのですが、私の場合、公園や道端などで拾ってきたバラバラの苔を使いましたので、貼り付けが難しく、苔を貼り付ける前に、Sphagnum Moss に水を吸わせたものを巻いてみました。
このSphagnum Moss というのは、湿地に生えたアシなどの植物が乾燥したもので、スポンジのように水を吸い、保水力に優れています。
乾燥時と比べ、20倍もの水を吸うのだとか。ハンギングバスケットのバスケットの内側に敷いたり、コンテナーガーデニングにも使われます。洋ランの鉢に使ったのの残り物がたまたま残ってました。

いきなり苔を貼り付けると、ポロポロ落ちてくるので、この水を吸わせたSphagnum Mossで巻いてから苔を貼り付けたほうが、ラクです。
しかも、保水力に優れているので、なおグッドでした。

苔を少しずつ貼り、木綿糸で巻きつけていきます。

苔玉自体を回しながら糸を巻きつけていくと楽です。
木綿糸は、いずれ苔が育てば目立たなくなります。

③できあがり!
出来上がった苔玉は、お皿などに置きますが、皿には小さめの砂利などを置き、常に湿らせておきます。

こちらがアジアンタムの苔玉。
ボール状のかわいい苔玉になる予定でしたが、なんだかボテっとしたものになってしまいました。

苔玉を作った後、新しいケト土になじむかな、ちゃんと育つかな、と、ちょっとドキドキでしたが、枯れる様子もなく、順調に育っているようです。
ミツバは花もつけました。


今は、朝、晩とも空気が湿っているので、苔玉全体がしっとり潤ってますが、春、夏になったら、バケツに張った水に苔玉をドボンと漬けて、常に水を切らさないようにします。






2 件のコメント:

takegi さんのコメント...

苔玉作りいいね。
緑があると気分がいいね。
takegi

まりりん さんのコメント...

冬の間、葉が落ちた紅葉(盆栽)も、新しい芽がどんどん育ってきて、春がグングン近づいてるかんじ。
それにしても、誰に教わるわけでもないのに、草木たちは、きちんと季節をわかってて、本当に不思議です。