2013年7月12日金曜日

小説「大地の子」

最近、何日もかかって、やっと小説「大地の子」を読み終えた。
作家・山崎豊子が、取材と執筆で8年も費やしたという大作。

第二次世界大戦、侵略戦争、満州植民地化、中国の文化大革命などを時代背景に、ひとりの中国残留孤児(作者は自分の意思で残留したわけではないので遺棄孤児、戦争棄児とよぶべきというが)の青年の波乱万丈の人生を描いた小説。 

話の中で、満州にソ連軍が侵攻、満州を防衛していた日本軍はこれら日本人開拓団を見捨てて、撤退、日本軍に見殺しにされた日本人の開拓団移民(男性は徴兵されていたので、主に老人、女性、子供)が、死に物狂いで満州からの脱出をはかるシーンがあって、子供の泣き声で一行全員が敵に見つかるのを恐れて、開拓団の5歳以下の子供を全員殺めなければならないところが頭から離れない。
実際には、ソ連軍だけでなく、日本人に強引に土地を奪われた中国人や、日本軍が行った残虐行為の報復のために、民間人である開拓移民たちがを中国人にも襲われ、略奪・暴行されたらしい。 

夜、JoJoの寝顔を見ながら、幼い子わが子を自分の手で殺したり、親子で集団自決したり、そんな恐ろしい時代に生まれなくて本当に良かった、と、つくづく思う。
そして、そんな恐ろしいことが起こるような世の中になってほしくない、と。 

ところが、今、日本の自民党が、"天皇を元首に”とか”国防軍創設”とか、日本の軍国主義を復活させるかのような憲法改正案を出してる。
慰安婦問題すら解決しておらず、犠牲者が未だに生存しているというのに。 

いったい日本をどうする気なんだろう?

また、日本人が他国の人々を殺すだけでなく、日本人同士でも殺しあうような世の中になるんだろうか。 

私達が生まれる前の、ほんの一部の日本人のせいで、多くの日本人が戦争に巻き込まれて、殺し、殺され、そして今の私達、そして、私達の子孫だちが、かつて日本が侵略した国の人たち、そして、その子孫たちに何世代にもわたって、怨まれ、憎まれている。

 国レベルで後世にまで禍根を残すようなこと、もう、やめてほしい、ほんと。

 

2013年7月1日月曜日

ばあばと

JoJoでーす。
先週、日本のばあばが、海を越え、はるばる遊びに来てくれたよ。
この日は、ボクの住んでるコンコード市が38度を越える暑さになる、というので、暑さを逃れに、サンフランシスコのビーチにいってきました。

今日は、ダディの仕事が休みなので、ボクとダディとマミーとばあばとみんな一緒におでかけ。
日差しは強いけど、風があるので、海風が涼しくて気持ちよかったよ。




 
 あっという間に大勢の人でいっぱいになったよ。



ところが、この日の夜、ボクは突然、熱を出しちゃって。
家に着いてから、体がどうも熱くて、ママが体温計でボクの体温を測ったら38度、夜になって39度まで上がっちゃった。
ポカリスエットや麦茶をたくさん飲んで、ママが冷やしたタオルをボクの首やおでこに当ててくれて寝たら、夜中には熱が37度くらいまで下がったよ。
翌朝には、すっかり熱が引いて、朝から、食欲モリモリ、いつもの調子に戻ったけど、あの突然の発熱は、なんだったんだろう?
夏風邪か、軽い熱中症だったのかな。

熱が出てたときは、ママがボクを心配して、“アイスクリームでも何でも食べて!”なんて、普段なら“ラッキー!”って、ボクが小躍りしちゃうことをいってたけどね、あの時は、アイスクリームすら食べたくないくらい、調子がヘンだったんだ。
今思えば、思いっきり好きなだけ食べておけば良かった、なんちゃって。

あと2-3日は、暑い日が続くらしいから、しばらく家でおとなしくしていようっと。